2015年1月10日土曜日

フィッチ、ロシア格付けを「BBBマイナス」に引き下げ

[9日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは9日、ロシアの格付けを「BBBマイナス」に引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ」。

フィッチは、原油価格とロシア通貨ルーブルの下落を受け、 ロシアの景気見通しは2014年中盤以降、大幅に悪化したと指摘。

ロシア経済は2015年は4%のマイナス成長に陥るとの予想を示した。
ロイターの記事より。

このニュースを見て、だいたい格付けってなんだよ、と思う人もいるかもしれない。格付け機関の格付けというのは、その国や企業の信用リスクを判断するために参考にされる。

信用リスクとはなにか。お金を貸したり投資したりするとき、お金をきちんと返してくれる場合と返してくれない場合がある。

お金をきちんと返してくれるだろうというところは、すごく信用できるということでAAAが与えられる。例えばドイツやカナダにはAAAランクが与えられている。つまり、ドイツやカナダには安心してお金を貸せるということだ。だから投資家はたくさんお金を貸そうと思う。すると、国は低い利子率で投資家たちからお金を借りることができる。

お金を返してくれなさそうなところはランクが悪い。例えばジンバブエなどの国がそうだ。すなわちランクが悪い。つまり、例えばランクがBBBとかCCCの国は貸した金が返ってこなさそうという信用リスクがあるということだ。

このニュースではあの大国ロシアの格付けがBBBマイナスにまで落ちてしまったことを伝えている。おそらく現在やっている対ロシアの経済制裁なんかが原因だろう。するとロシアは信用ならない国でお金を貸すには危ない国だと思われているので、投資家はお金を貸したがらない。しかも見通しも悪いと考えられている。だから、国債(国の借金)でお金を借りようとしたら、たくさん金利を払わなくては投資家はお金を貸してくれない。

だから、ロシアはこれからも一段と大変になるだろう。つらい時期だががんばっていただきたいものだ。